雑記+備忘録

OS中心の技術情報と趣味について(最近は主に将棋)。備忘録なのでここに書かれたことを試すのは自己責任でお願いします。

中盤の考え方について思うこと (技術編)

ぺんぎんさんのブログから、こんな一文がありました。

中盤は手が思いつかないので目についた手を全然読まずに指して酷いことになることが多いです。中盤も終盤並に読みを入れて指せると全然違うんでしょうが。しかし読むためには候補手が必要なので、まずは手が見えるようにならないと話にならないんですよね~。うーん。

まさに同じだな~、としみじみ思いつつ、そういった状態から抜け出すにはどうするか、ここのところ何となく考えていることがあります。 本当はそれを完全に身につけてRを大幅に上げるなど実績を出してから理論化しようと思ってたのですが、いい機会なのでとりあえず仮説としてまとめてみます。強調しておきますが、まだ成果があったわけではないので、「こんな考え方もあるのか~」ぐらいで留めておいていただければと思います。

中盤で手が思いつかない、というのは自分の場合次のお題に言い換えられます。

成り込みや大きな駒得、技がかかるといった「分かりやすい好手」が見えないときに何を指せばいいのか

次の一手問題集ではそういった分かりやすい好手を見つける能力は鍛えられるんですが、 じゃあそういった手がない(あるいは気づけない)局面では何をしたらいいのか。 で、今までは・・・

  • 何となく近い形の記憶をたどって指す
      →駒の配置や持ち駒が違って成立せず
  • ごちゃごちゃ駒を交換すれば打ち込みの隙ができて何とかなるだろうと指す
      →大きく駒損するか、相手以上の隙が自分にできて劣勢に

といった展開になっていました。

ではそうならないためにどうするか。ここで中盤の形成判断4つの要素を使います。

 「駒の損得」「駒の働き」「玉の堅さ」「手番」

この要素の比率を変えて探すことで、複数の候補手が見えるようになるのでは。
具体的には、

  • 駒の働き を重視:遊び駒を活用する手、相手の駒を遊ばせる手、角などに急所を睨ませる手
  • 駒の損得 を重視:(これは次の一手で鍛えられるので省略)
  • 玉の堅さ を重視:玉を深くする手、玉のそばの金銀の連結を高める手、自陣の隙をなくす手、敵陣に隙を作る手、攻めの拠点を作る手、相手の拠点をつぶす手
  • 手番 を重視:浮き駒をなくす手、相手の駒を浮かせる手

形成判断の4つの要素って、重要と言われながらも今ひとつピンとこなかったんです。せいぜい相手と比べて、有利な時は直線的な手、不利な時は曲線的な手、はて、曲線的な手って何よ?いきなり脈絡もなく端の香車を上がったり主戦場でないところの歩をついたりすればいいのか?といった感じ。

しかしどの要素でポイントをあげるか、という観点で意図した手を指すことで、前述の「分かりやすい好手」を逃していたとしても、その意図が終盤の頭あたりで生きる、なんて展開もあるのかな、と。感想戦でも「この場面ではこの要素でのポイントを優先したけれど、この要素でポイントをあげるこちらの手のほうが良かったか」という気づきができれば、全く同じ局面でなくても応用がききそう。

一つ大前提として、「分かりやすい好手」を見逃さない、もしくはそこへ誘導する力も、定跡の勉強、次の一手本、手筋の本、棋譜並べ、実況動画観戦などでコツコツ鍛える、それも並行して進めていきます。

(心理編へ続く、予定)

対局数減速中

ここ1年ほどは、全般的に対局数が減っています。 個人的に24の対局記録をデータ化しているのでデータを見てみると、2015年の73局に比べ、2016年は61局と減っています(12月は2局のみ)。ウォーズもほとんど指していません。 原因ははっきりしており、他に優先して時間をつかっていることがあるためです。将棋熱が冷めているわけではないので、そちらが落ち着いたらまた増やしていく見込みです。

決して、昨年末の連盟のダメさに嫌気がさしたのが影響しているわけではありません。連盟は嫌いになっても、将棋は嫌いにならないでください、です。

三浦九段に対する疑惑は不当なものだった

第三者委員会の調査の結果、カンニングを疑うに足る事実なし。三浦九段に対する疑惑は不当なものでした。

三浦九段を気の毒に思っていた者として、ささやかながら拡散に協力します。プロ棋士達は、パワハラまがいの集団という汚名をそそぐべく努めてほしいです。 

 

twitterでも書きましたが、こちらにも記載。

 

マスコミは、「疑惑」の時は盛大におもしろおかしく取り上げるのに、訂正については全く力を入れないので、個人のちっぽけな力ですが、ここに記しておきます。

 

未だすっきりしない部分については、窪田六段のtwitterで紹介されていたこの記事が鋭いと思います。

 

http://d.hatena.ne.jp/akisaito/20161226

「次の一手」で覚える432を解いた

他の方のブログに触発されて正答率をカウントしつつ解いた
「次の一手」で覚える将棋基本手筋コレクション432
ようやく1周目が終了しました。
章ごとではなく総数しかカウントしていませんでしたが、
 181問/432問 正解で、正答率約42%。
正答の基準として、「その後の手はよく分からないけれどたまたま当たった」
は不正解扱いとしました。


大体半分の200問の時点ではちょうど50%正解だったのですが、
後半の「中盤編Part2」がやたら難しく、一気に正答率が下がりました。
「寄せが見える本」を読んでいたせいか、
中盤編よりも終盤編のほうが正答率が高い感じでした。


この「正答率をカウントしつつ解く」やり方、
最後まで続けるモチベーション、繰り返し解くモチベーションにもなって
いいですね。


「次の一手」で覚える将棋基本手筋コレクション432の感想としては、
キラーパスとなる手を探す訓練」といった感じで、
実戦でいかにそのチャンスを逃しているか、を実感します。
(本の表紙に「基本手筋」「比較的易しい次の一手問題」と書いてあった気がするが、
 多分気のせいだな)
一方で、ではそういった手が見当たらなかったときに
どんな手を指せば一方的に悪くならないか、
自分のレベルだとまずそちらのほうが重要な気もします。


そして長かった・・・
買ったのは発売直後なので、およそ5か月コツコツと。
上記のブログに刺激を受けていなかったら、10問ぐらいでお蔵入りでした。
感謝です。
あと、短期間に一気に解ける分量ではなかったので、
かえって力が抜けて良かったかもしれません。

市川市民将棋大会に参加してみた2016 その2

続いて他の方のブログを参考に、自分の戦績ダイジェストを。

1戦目: 先手:筋違い角風 VS 後手:(自分)居飛車力戦 →負
相手は60代ぐらいの男性。3手目に角交換されて筋違い角を打たれるも、何故か歩を取らずに角を引く。その後はこちらは盛り上げて角に当てつつ矢倉に持っていったら、相手にちゃっかり穴熊に組まれ、最後は陣形の差で負け。中盤以降はずっと苦しいと思っていたが、相手も終盤入り口まではいいとは思っていなかったとのこと。

2戦目: 先手:(自分)先手番中飛車 VS 後手:居飛車6三銀型 →勝
相手は70代ぐらいの男性。中盤7七にある角の頭を攻められて防戦一方になり、こちらの飛車角が抑えこまれる苦しい展開。何とか作れた馬を銀銀の二枚替え、と思いきや相手の見落としでプラス金の三枚替えとなり、後はそれらを相手の玉の周りにペタペタ打って寄せきった。

3戦目: 先手:(自分)先手番中飛車 VS 後手:居飛車6三銀型 →勝
相手は80代ぐらいの男性。序盤相手が角を引いて、一瞬使いにくくなったところで仕掛け、多少強引ながらも一気に押し切った。最後は7手詰めをきっちり読めた。

4戦目: 先手:(自分)先手番中飛車 VS 後手:居飛車6三銀型 →勝
相手は小学校低学年ぐらいの男の子。やはり角頭を攻められたが、うまいこと角交換してさばけた。相手はこちらが大人ということで萎縮してしまったかもしれない。

5戦目: 先手:(自分)先手番中飛車 VS 後手:居飛車棒銀 →負
相手は小学校高学年ぐらいの男の子。棒銀をうまくかわしてこちらの銀を8筋に成り込めたものの、その銀が遊ぶ展開に。それでも中盤は一瞬の隙をついて攻め込めたが、相手が飛車も受けに投入する展開に戦力が足りず息切れ。気がつけば相手の陣は受けにベタベタ打った駒たちで難攻不落になっており、こちらの陣はペラペラ。反撃をくらって撃沈。

 

最終戦勝てば入賞の芽もあったのでちと悔しいですが、
また来年以降、強くなって挑戦します。
今回良かったのは、角筋を見落とすなどのいわゆる「ただやん」が無かったこと含め、
後から「なんじゃそりゃ」という手が無かったこと。実力を出しきった気がします。
弱点も見えてきて、やはり中盤、
こちらの狙いの手、相手の応手とも複数洗い出して比較検討する姿勢が
まだ完全に身についておらずに手拍子で指しがちなところ。
あとは大会ならではですが、
初戦が長引いて周りで二戦目が始まると、別にじっくりやればいいのに何となく焦ってしまうこと、
逆に5戦目は頭が疲れているのか雑になりがちなところも改善点です。

市川市民将棋大会に参加してみた2016

無事5局指せました。
まずは情報として、参加者の年齢層や男女比を。

 

今回は第23回の大会、参加者は全体で190名ほど。
年齢層について、私がいたA~Cクラスの会場は、
60代以上、子供、20-40代がおよそ3:1:1ぐらいの比率でした(個人的な見た目からの数字なので正確ではない)。また95%が男性。
別フロアで子どもたちが多いDクラス、女性限定の女子王位戦クラスもあり、そちらは会場を見られなかったので上記年齢構成や男女比はご参考程度に。

 

9時45分に開会式が行われ、その後午前2局、午後3局指します。
順位決めルールは、「変則的なスイス式トーナメント」とのことです。

 

前回参加した2年前より運営にさらなる改善が見られ、
会場の窮屈感が緩和され、終了の時間も最終局が間延びせず、上手くまとまっていました。

 

自分が参加したBクラス(アマ1~3級目安)は45名が参加。

自身の結果は3勝2敗と、とりあえず勝ち越せました。
(別エントリーで自戦記ダイジェストを書く予定)
当方は将棋倶楽部24で10級~11級なので、
そのぐらいの棋力ならこのぐらいの成績なのか、と、次回以降参加クラス決め検討の参考にしていただければと思います。

 

年に一度の非ネット大会、とても楽しかったです。来年はさらに強くなって、今回以上の成績を収めたいです。
主催者の皆さま、対戦相手の皆さま、ありがとうございました&お疲れさまでした。

市川市民将棋大会に参加してみる2016 中間情報

前回の記事 ( 続続・市川市民将棋大会に参加してみる - 雑記+備忘録 )

でリンク先として触れた募集要項情報について、今年度の発見実績を報告します。

 

・主催者配布のビラ

→今年度は枚数や置いておく場所を減らしたようです。

 (行徳の将棋情報に詳しい方からの情報)

 発見できず。

 

・広報いちかわ

→「10月1日号」に募集要項が掲載されていました。

 

・行徳新聞
→10月14日号に募集要項等が掲載されていました。
 記事として、昨年の様子も少しだけ載っていました。
 昨年は206人参加して、そのうち女性が20人、こどもが55人とのことです。

 

そして今日、無事往復はがきの「復」が届きました。

 

近頃は大会も近いですが、特別何かをするわけでもなく、
ささやかな実戦と、別の方のブログに触発されて

『「次の一手」で覚える将棋基本手筋コレクション432』を解いて、正答率をカウントしています。