MDU 若山弦蔵バックグラウンドミュージック 残り2回
3月で終了する『MDU バックグラウンドミュージック』もいよいよ残り2回となった。
「さよなら オールリクエストスペシャル」として、リスナーからのリクエストをもとに選曲し、番組を構成している。
何回か前の回で、「打ち切りが決まった番組なんてお通夜のようなもの」と言った某パーソナリティーを引き合いに出し、若山さんは「こちらはお通夜ではなくお祭りでいこうじゃないか」とオールリクエストスペシャルを位置づけていた。粋な言葉だ。
しかし、この言葉とはうらはらに、ここのところの若山さんのコメントがやや退廃的なのが心配だ。
失われつつあるものを守り、独自の世界を持ち、この時代の中では決して声は大きくない層とはいえたくさんのリスナーに愛された番組が終わらなくてはならない無念さは察して余りある。
だが、若山さんには最後まで堂々と、胸を張っていてほしい。これは批判ではなくひたすら願うものである。
その理不尽さ、リスナーも悔しいし、その無念さを少しでも分かち合いたいと思っている。
それが、これまで「ひとときのリラックスタイム」を提供してくれた若山さんやスポンサーに対する、感謝の念だ。
そして「誰一人番組を残したいと考えている人はいない」などということはない。
心の中では無念の思いを抱えながら、サラリーマン社会がゆえに、それを表に出せるだけの力のない人が番組関係者にも多くいるのではないだろうか。そしてそういう、声の小さい人にこそ愛されるのがこの番組なのだ。
私はそう信じている。